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　レッドクリフ?を見逃していたのだが　この間のテレビ放送で見たら　居ても立ってもいられなくなり　速攻で?を映画館に見に行ってきました。

　時代考証といい　撮影の規模といい　人的規模といい　CGといい　お金がたんまりかかってた時代バトルもので　ハリウッド映画かと思っていたら　日本の資本も入った（テレビ朝日とかエイベックス　とか東宝）アジア映画なのだとか。CGはアメリカのオーファネージ社が担当していて　ハリウッドの洗練を持ってジョン・ウーが香港に帰ってきた　そんな感じです。

　子供が生まれてから小学校に入るまで映画を見てない私にとって　ジョン・ウーと言えば　[M:I-2」ではなくて　「男達の挽歌」なのですが　舞台となる時代は変えても　ジョン・ウーが描くものは　男と男の危機的状況の中での友情とアクションなんだなー、です。

　で、ですねー、なんと言っても　この映画の一押しは　金城武の孔明様。

　むさくて黒っぽい鎧甲を着た戦国武将の中にあって　お一人だけ　涼やかな白っぽい衣装を着た孔明様は　まるで　掃きだめの鶴！！
　歴女（戦国武将萌の方）のことを　「戦国武将なんて実際は５頭身のお風呂に入ってないおっさん。ゲームのビジュアルの惑わされている」などと言ってましたが　金城武の孔明様に惚れてしまいました。（＾＾；

　日本の俳優さんでは　中村獅童さんも出ているのですが　この人なんかは　ムサイ方の最たる者。（笑）　この人なんでこうまで　「軍隊の中間管理職」が似合うんだろう。

　映画の中の衣装が　きっちりした時代考証によるものなのか　映画の為の創作が入ったものなのか分りませんが　特に襟元が日本の着物にそっくり　十二単のようです。呉の国とか出てくるので　この辺が「呉服」のルーツって話もありますし。

　とにかく布に目がいく今日この頃の私としては　幾重にも重ねた襟の色あわせや刺繍が見事で　見とれてしまいます。

　そして襟元が着物なのに　皮のごっつい帯をしていたり　ズボンっぽい物をはいていたり　ブーツをはいていたり　そのワールドがちょいと銀魂っぽくて　和物ファンタジー着物萌えの方にはおすすめです。

　孔明様は先にも言いましたが衣装のコンセプトが「白」らしく　麻？らしい生成色の微妙に違う色の襟を四重に重ねた着物姿も素敵ですし（その布　うちのソファーカバーに欲しいですー。）

　真っ白な着物の襟元に一筋の紅色を効かせた衣装も綺麗で、まるで花嫁か丹頂鶴かと言うようでした。

　話の中で　トニー・レオン扮する周喩と言う平和を愛する頭脳派の優れた武将が　孔明の参戦への説得で　自分の中のバトル本能に気がつきとまどう　という場面があるのですが　そのシーンが　まるで　孔明を見初めてとまどう男のそれのようで　BL好きの方にも　おすすめです。絶対惚れてましたよ、あれは。

　トニー・レオンと言えば　やっぱり私などは二昔前の「非情城市」の線の細い気弱な青年役にイメージが強いのですが　何時の間に　こんな気骨のあるりっぱな武将とか演じられるようになったのでしょう。（＾＾；私が見てないだけですが。

　実は私この人好みでなく　昔からどうしてこんなに名監督に愛されて名作によく出演するのか不思議だったんです。この映画でも　やっぱり金城武の方が素敵でしたが　トニー扮する優秀な武将の愛妻ぶりには　ちょっとキュンとしました。　

　パンフレットによれば　実はこの彼の役は　チョウ・ユンファーがやるはずが　クランクイン当日ドタキャンされての　急遽の代役だったらしいです。こんな大作なのに　香港映画界の相変わらずこんな場当たり的なことをやっているのかと　ある意味感動しました。

　元々のキャストは　周喩がチョウ・ユンファーで　トニー・レオンが孔明だったらしいです。

　チョウ・ユンファーの　周喩だったら　どういう風だっただろうと　想像してみるのも楽しいが　私としては　トニー・レオンの周喩は　芸術にも造詣が深い愛妻家の風情が良く出て　金城武の美しい孔明との相性もばっちりで　ケガの功名　絶妙の配役だったと思います。　　

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04月20日(月)22時29分｜映画 ｜コメント6 ｜トラックバック 0 ｜Λ